リバースサーキュレーション工法である超低空頭場所打ち杭工法(SupercompactReverse Circulation Drilling Machine)に用いる掘削機(コンパクトリバースJET18・C-JET18)は、この種の掘削機の中では最も小型です。
駅のホーム上での基礎杭工事においては、作業空間の確保が夜間に限られるため、時間的制約を受け工事期間が長期化するとともに工費も増大します。また、施工機械をホーム上に留置する場合、作業時間帯以外は施工機械の仮囲い設置が必要となり、乗降客の通行の支障となっていました。こういった課題を解決するために、杭施工機械を小型化し、ホーム下等の低空頭で狭隘な空間でも、基礎杭工事ができる超小型のリバースサーキュレーション掘削機を開発しました。この掘削機は極めて狭隘な空間に対応できるとともに大口径(3.0m)の掘削ができます。
掘削機の構造
ロッドを特殊なケリーロッドとすることと機械底部でロッドを駆動させるターンテーブル方式をすることで超小型化を実現しました。
掘削能力
- 最大杭径は3.0mです。
- 超小型の掘削機でありますが、掘削速度は従来のTBH-8等と同等です。
適用範囲
- 空頭2m、幅4mの空間で施工ができ、ホーム下での施工もできます。
- 道路橋の桁下での耐震補強における増し杭等、これまで施工できなかった狭隘空間での施工ができます。
仕様と形状
- 形式:ターンテーブル式リバースサーキュレーションドリル
- 外寸:H1,800×L2,950×W2,052
- 掘削能力:深度50m、設計杭径800~φ3,000mm
- 掘削機本体重量:約4t
- ロッド:特殊ケリーロッド1.0m(120kg/本)