HEP&JES(High speed Element Pull method and Jointed Element Structure)工法は、アンダーパス(道路、鉄道、歩道、水路等)の構築を安全に、速く、精度よく行うための非開削立体交差構築工法です。
HEP工法は、到達側に設置したけん引装置で、掘削装置に定着したPC鋼より線を引っ張る(けん引)ことにより、掘削装置に連結されたエレメントを発進側から地山へ挿入する工法です。到達側からけん引することにより、高い精度で施工でき、けん引反力を到達側の土留め壁に取るため反力壁が不要となり、経済的となります。
JES工法は、軸直角方向に力の伝達が可能な継手を有する鋼製エレメント(JESエレメント)を組み合わせ、路面下に箱形や円形の構造物を構築するものです。JESエレメントはコンクリートを充填することで本体構造物として利用できます。
施工上の特長
- 到達側の定位置に向けて連続的にけん引するため、エレメント掘進の施工精度は高く、しかも十分な施工速度を確保できます。
- 掘削機の選定により、様々な土質に適応できます。
構造上の特長
JESエレメントは路面に対する防護工と本体構造物を兼ねるため、別途防護工の設置が不要となり、工程が単一となる他、路面へ与える影響を小さく抑えることができます。
エレメントを組み合わせて構造体を形成するため、様々な形状及び規模の構造物に適用します。
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箱形ラーメン形式
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多径間箱形ラーメン形式
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円形トンネル形式
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エレメント橋台形式
鉄道ACT研究会登録工法